Windowsの2020年1月のセキュリティ更新プログラム(月例)がインストールされてから、使用しているアプリが次々とクラッシュする現象が発生しました。
普段使用している、画像編集ソフト、ブラウザ(Google Chrome・Firefox)、One Drive、Drop Boxなどなど、ほぼ立ち上げていたアプリがクラッシュして停止状態に。
Windows10を再起動させてから、イベントビューアーを見るとリソース消費診断イベントで、「Windowsは仮想メモリの不足状態を診断しました。仮想メモリを多く消費したのは次のプログラムです~」が記録されていました。
結論から言うと、2020年1月のセキュリティ更新プログラム(KB4528759)がインストールされた事で、グラフィックボードのnVIDIAの「NVIDIA Container」が大量のメモリを消費する不具合が起き、メモリ不足から起動させているアプリが次々とクラッシュを起こしました。
そんな、Windows10の2020年1月のセキュリティ更新プログラムを適用したら、アプリが次々とクラッシュした内容とその解決方法を解説します。
Windowsで更新プログラムを適用して不具合が起きたら、まずはイベントビューアーで確認
まず、Windowsの更新プログラムやアップデートなどを適用させて、不具合が起こった場合などはWindowsのイベントビューアーを見ると、そのヒントが記録されている事が多いです。
なるべく、不具合が起きた場合には、イベントビューアーを見る癖を付けておくと、素早い問題解決につながります。
今回、アプリがクラッシュした時間から、イベントビューアーに保存されている記録をみてみると、「Windowsは仮想メモリの不足状態を診断しました。仮想メモリを多く消費したのは次のプログラムです~」が記録されていました。
まず、メモリ自体が16GBを積んでいるWindows10のパソコンなので、動画編集で相当重い作業をしない限り、メモリ消費量が10GBを超えてくる事は無いので、仮想メモリ不足に陥る事はありえません。
タスクマネージャーを起動させて、メモリ消費量を観察
Windows10のタスクマネージャーを起動させると、プロセスの「NVIDIA Container」が徐々にメモリを大量に消費し始めていました。
Windows10を立ち上げて20分程度、ブラウザやエクスプローラーなどを使用していると、「NVIDIA Container」が画像のように約7.6GBも消費している状態に。もうこの時点で、おかしな挙動をしているのは明確です。
30分も使用していると、メモリの消費量が13GBにもなっていく状態です。
NVIDIAのドライバとツールを最新バージョンにアップデートしても解決せず
グラフィックボードのドライバとツールを最新バージョンにする事で、このような不具合が解決する事があります。
しかし、今回(現状では)はGEFORCE EXPERIENCEを使用して最新バージョンのドライバ(GeForece Game Ready Driver441.87)にしても、GEFORCE EXPERIENCE自体を最新バージョンにしても、メモリの大量消費の不具合は解決しませんでした。
GEFORCE EXPERIENCE自体を最新バージョンにした瞬間に、大量に消費していたメモリ使用量が減少しましたが、時間と共にまた「NVIDIA Container」がメモリを大量に消費するようになりました。
Windowsの更新プログラムをアンインストールさせて確認していく
こうなってくると、インストールされたWindowsの更新プログラムを1個づつアンインストールして、症状が改善されるか確認していきます。
今回(2020年1月のWindows10更新プログラム)で、インストールされたのは下記の3つ。
上記、KB4528760とKB4532938の更新プログラムはアンインストールする事は出来ますが、KB4528759自体は一度インストールされると、古い更新プログラムと置き換わるので、元に戻すには一手間掛かります。
結局、KB4528760とKB4532938の更新プログラムはアンインストールしても、「NVIDIA Container」がメモリを大量に消費する不具合は、解決しませんでした。
「NVIDIA GeForce Experience」をアンインストールして症状が解決
最終的には、Windows10のプログラムのアンインストールと変更で、「NVIDIA GeForce Experience」をアンインストールする事で、「NVIDIA Container」がメモリを大量に消費する不具合が解決しました。
この時の「NVIDIA GeForce Experience」のバージョンは3.20.2.34でした。一応、この時点で最新バーションでしたが、このような不具合が発生しています。
「NVIDIA GeForce Experience」をアンインストールした直後から、タスクマネージャー上のメモリ消費量が減少し、通常のメモリ消費量となりました。
まとめ
2020年1月のセキュリティ更新プログラム(KB4528759)がインストールされた事で、グラフィックボードのnVIDIAの「NVIDIA Container」が大量のメモリを消費する不具合が起き、メモリ不足から起動させているアプリが次々とクラッシュを起こしました。
そこで、Windows10のプログラムのアンインストールと変更で、「NVIDIA GeForce Experience」をアンインストールする事で、「NVIDIA Container」がメモリを大量に消費する不具合が解決しました。
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