パソコンの電源ユニットが正しく動作しなくなると、様々な症状でパソコン自体にトラブルを起こします。
分かり易い電源トラブルでいうと、電源を押してもパソコンが起動しない(電源スイッチが原因の場合もあります)、起動中にパソコンが落ちる、使っている最中に落ちるなどがあります。
そんなパソコントラブルの時は、部品の箇所毎に問題を切り分けて、故障個所などを判別します。電源ユニットの場合は、別の電源ユニットを持っているなら、別の電源ユニットと交換をしてみて判別する事もあります。
しかし、多くの人が複数の電源ユニットを持っている事はあまりなく、まだ電源ユニットがトラブルの原因なのか判別が付かない時は、新品の電源ユニットを用意するのも勿体ない話です。
そんな時は、電源ユニットが正しい電圧を供給しているかチェック出来るテスターを使うと、電源ユニットの調子が悪いかを判別出来ます。
電源ユニットの簡易テスターを使って電圧測定
付属品 : 簡易日本語説明書、保証書
簡易電源テスターの使い方(チェック)手順
ATXメインコネクター24pin接続口(20pinの場合は、左側4pinを開けた状態で接続します)やEPS-8pin/ATX12Vコネクター接続口、PCI-Express用コネクター接続口、S-ATAコネクター接続口、ペリフェラルコネクター接続口があります。
ATXメインコネクター(24pin/20pin)とATX12Vコネクターを接続してチェック
まずは、ATXメインコネクターとATX12Vコネクターからしっかり正常に電圧が出力されているかを確認します。
電源ユニットにスイッチが付いている場合は、ATXメインコネクターとATX12Vコネクターを接続してからスイッチをONにしたらいいです。
電源ユニットにスイッチが付いていない場合は、先にATX12Vコネクターを接続してからATXメインコネクターを接続するとチェック出来ます。
基本的には、12V電圧は±10%以内、5Vや3.3V電圧は±5%以内に収まっていると問題無いですが、調子が悪い電源ユニットの場合、しばらくしてから電圧が降下する事があるので、電圧降下しないかしばらく観察しておくといいです。
ちなみに、液晶部分の項目表示がされない、もしくは、一部の項目表示がされない場合は、ATXメインコネクターが壊れている可能性が高いです。
また、エラー音(ビープ音)が鳴ると電源が壊れている可能性が高いです。
また、液晶部分のPG表示値が100~500の範囲にない場合、パソコンの電源を押しても起動しない事になります。
PCI-Expressコネクターを接続してチェック
ATXメインコネクターを接続してから、PCI-expressコネクターを接続して電源を入れエラー音や電圧表示に異常がないかチェックします。
各PCI-expressコネクターの数だけ、チェックしていきます。
S-ATAコネクターを接続してチェック
ATXメインコネクターとATX12Vコネクターを接続してから、S-ATAコネクターを接続します。
S-ATAコネクターのチェックをするさいは、接続口の挿し込む向きに注意が必要です。上記画像のように、S-ATAの切り欠きが無いですが上側に出っ張りが向くように挿し込みます。
電源を入れて、エラー音や電圧に異常が無ければ、各S-ATAコネクターの数だけチェックをしていきます。
ペリフェラル4pinやFDD用のチェックも出来る
一応、簡易電源テスターにはペリフェラル4pinやFDDのチェックも出来るようになっています。
最近では、FDDを使う事はほぼ無いですが。ペリフェラル4pinはケースファンにも使われたりするので、そのチェックには使えそうです。
ちなみに、ペリフェラル4pinは+12Vと+5Vが出力されれば正常です。(+3.3Vの出力は無いです)
まとめ:パソコンの電源ユニットが壊れているかを電源チェッカーでチェック
付属品 : 簡易日本語説明書、保証書
パソコンの調子が悪くなった場合、各パーツ毎に状況からトラブルの原因を切り分けて判断していきますが、「ひょっとして電源ユニットがトラブルの原因?」となった場合、簡易電源テスターを使うと電源ユニットのチェックが出来ます。
無負荷時の電圧測定なので、あくまでも簡易的なチェックになりますが、一台持っておくとトラブル時の電源ユニットのチェックが出来るようになるので、電源ユニット交換などの判断が出来るようになります。
更新日:2022/03/02
コメント