自作パソコンのケースと言えばグラフィックボードなどを増設するために、どうしてもケース自体が大きく存在感がある物が多いです。
また、コンパクトなPCケースとなると組み込むマザーボードの規格自体を、Mini-ITXに縛る必要があります。
「Mini-ITX専用のPCケースでお洒落でコンパクト」ということで、色々調べてみました。
そんな、お洒落でコンパクトな自作PCケースのおすすめ5選を紹介します。
Mini-ITXマザーボード対応の小型でお洒落な自作PCケースおすすめ5選
おすすめ1:InWin Chopin(ショパン)
InWin Chopinのスペック
製品型番 | IW-BQ696S |
対応マザーボード | Mini-ITX専用 |
サイズ | 高さ244mm x 幅84mm x 奥行217mm |
容積 | 約3.3L |
標準搭載ファン | 無し |
ケースファン対応 | 非対応 |
水冷ラジエーター対応 | 非対応 |
サイドパネル | メッシュパネル |
CPUクーラー対応(最大) | 43mm(高さ) |
ビデオカード対応(最大) | 非対応 |
ドライブベイ | 2.5インチ × 2 |
I/Oパネル | USB 3.0 x 2, Audio 入出力 |
対応電源(PSU) | 内蔵(専用150Wブロンズ電源) |
保証期間 | 2年(ケース本体) 3年(内臓電源) |
メーカー公式サイト 「InWin Chopin」
InWin Chopinの特長
今回紹介するコンパクトPCケースの中で、InWin製「Chopin」は一番コンパクトサイズなMini-ITX用PCケースです。
容量約3.3Lと非常にコンパクトなケースの中に、Mini-ITXマザーボードがぴったりとおさまるように設計されています。
外観で特長的なアルミフレームは、ヘアライン加工されており見た目のお洒落さに一役買っています。
元から150Wブロンズ電源を搭載しているので、販売価格を考えるとコストパフォーマンスにも優れていると言えるのでは。
コンパクトなPCケースながら、2.5インチサイズのHDD・SSDをケース背面に2基搭載出来るようになっているので、一般的な用途であれば困ることは少ないです。
ケース本体にメッシュ加工されたパネルが備わっていてエアフローに問題は発生しずらいですが、CPUファンによる排気のみなので熱をもちやすいCPUなどは使いずらいです。
パソコンの用途が普段使い(軽い動画編集程度まで)目的なら問題無いです。CPUにintel i7やi9などを使いたいなら別のPCケースにした方がいいです。
コンパクトPCケースの宿命と言えますが、ケーブルマネジメント(取り回し)がやはり大変です。いかにケーブルを束ねながら、限られた少ないスペースに収めていくかになってきます。
200Wゴールド電源を搭載した「Chopin Pro」も販売されているので、少しでも電源容量に不安があればこちらの方がオススメです。数千円の違いでゴールド電源になるのはお得と言えますね。
おすすめ2:InWin B1
縦横両設置対応 200WGOLD電源付属
InWin B1のスペック
製品型番 | IW-CS-B1BLK-PS200W |
対応マザーボード | Mini-ITX専用 |
サイズ | 高さ302mm x 幅108mm x 奥行238mm |
容積 | 約7.7L |
標準搭載ファン | 80mmサイドファン × 1 |
ケースファン対応 | 非対応 |
水冷ラジエーター対応 | 非対応 |
サイドパネル | 強化ガラス |
CPUクーラー対応(最大) | 60mm(高さ) |
ビデオカード対応(最大) | 非対応 |
ドライブベイ | 2.5インチ × 2 |
I/Oパネル | USB 3.0 x 1, Audio 入出力 |
対応電源(PSU) | 内蔵(専用200Wゴールド電源) |
保証期間 | 2年(ケース本体) 3年(内臓電源) |
メーカー公式サイト 「InWin B1」
InWin B1の特長
丸みを帯びたフォルムが特長のInWin製「 B1」。なかなか、PCケースとしては見ないフォルムです。
縦置き・横置きにも対応しているので、パソコンの設置スペースに合わせて選択出来るのもInWin製「 B1」特長です。
先程の「Chopin」と比べると、容量が約7.7Lと倍近くになります。
200Wゴールド電源に80mmの排気ファンが、元々搭載されているのも特長なのでは。
サイドパネルにはスモーク調の強化ガラスが採用されているので、内部をARGB仕様にして光らせても面白いです。
お洒落でコンパクトなIn Win「B1」のレビュー記事もあるので、詳しく知りたい方は参考にして下さい。
強化ガラス部分がウッドデザインになり、PCケース自体がホワイトモデルになった「B1 Pure」も販売されています。
ことらも独特な見た目でお洒落なPCケースと言えますね。
おすすめ3:SilverStone SG13(SST-SG13B-C)
SilverStone SG13(SST-SG13B-C)のスペック
製品型番 | SST-SG13B-C |
対応マザーボード | Mini-ITX専用 |
サイズ | 高さ181mm x 幅222mm x 奥行285mm |
容積 | 約11.5L |
標準搭載ファン | 無し |
ケースファン対応 | 120mm/140mm |
水冷ラジエーター対応 | 120mm/140mm |
サイドパネル | ー |
CPUクーラー対応(最大) | 61mm(高さ) |
ビデオカード対応(最大) | 最大270mmまで対応(幅129mm) |
ドライブベイ | 3.5インチ × 1 or 2.5インチ × 2 |
I/Oパネル | USB Type-C x 1,USB 3.0 x 1, Audio 入出力 |
対応電源(PSU) | ATX電源対応(140mmまで) |
保証期間 | 2年(ケース本体) |
メーカー公式サイト 「SilverStone SG13」
SilverStone SG13(SST-SG13B-C)の特長
キューブ型のデザインが特長のSilverStone製「SG13」。
容量11.5Lとコンパクト設計ながら、140mmまでの簡易水冷や最大270mmまでのグラフィックボードも搭載することが出来るのは特筆すべき点では。
カラー展開も6色用意されており、好みに合わせて選択できます。
コンパクトなキューブ型PCケースながらATX電源に対応しているので、豊富な電源選択が出来るのもメリットです。
ただ、コンパクトなPCケースに様々なパーツを組み込もうと考えた場合、ケーブルマネジメント(収納)が複雑になってくるので、どちらかというと一度でも自作PCを組んだことがある方向けと言えます。
おすすめ4:Fractal Design Era ITX
Fractal Design Era ITXのスペック
製品型番 | FD-CA-ERA-ITX-CHP CS7491 |
対応マザーボード | Mini-ITX専用 |
サイズ | 高さ310mm x 幅325mm x 奥行166mm |
容積 | 約16L |
標準搭載ファン | 無し |
ケースファン対応 | 120mm/140mm |
水冷ラジエーター対応 | 120mm/140mm |
サイドパネル | ー |
CPUクーラー対応(最大) | 61mm(高さ) |
ビデオカード対応(最大) | 最大270mmまで対応(幅129mm) |
ドライブベイ | 3.5インチ × 1 or 2.5インチ × 2 |
I/Oパネル | USB Type-C x 1,USB 3.0 x 1, Audio 入出力 |
対応電源(PSU) | ATX電源対応(140mmまで) |
保証期間 | 2年(ケース本体) |
メーカー公式サイト 「Fractal Design Era ITX」
Fractal Design Era ITXの特長
無骨なPCケースが多いなか、曲線を描くアルミニウムパネルを採用したデザイン性が高いPCケースなのが、Fractal Design(フラクタルデザイン)製「Era ITX」。
デスク上に置いてても、そのお洒落さが伝わってくるのでは。
Fractal Design製全般に言えることですが、「製品の加工精度が高い」のは非常にメリットが高いです。
安いPCケース(良く分からないメーカーの)だと、加工精度が悪く上手くパーツが収まらないということが起こってしまいますが、Fractal Design製だとそのような心配をする必要もありせん。
この「Era ITX」は容積約16Lのなかに、140mmの簡易水冷や最大270mmのグラフィックボード、さらにはATX電源まで収めることが出来るようになっています。
ケース内のエアフローや取り回しのことを考えると、ATX電源よりも小型なSFX電源の方がいいでしょう。
おすすめ5:NZXT H1
650W電源/140mm水冷クーラー/PCIe3ライザーカード搭載
NZXT H1のスペック
製品型番 | CA-H16WR-B1-JP |
対応マザーボード | Mini-ITX専用 |
サイズ | 高さ387.7mm x 幅187mm x 奥行187.6mm |
容積 | 約13.6L |
標準搭載ファン | 140mm × 1(簡易水冷) |
ケースファン対応 | – |
水冷ラジエーター対応 | 140mm(搭載済み) |
サイドパネル | 強化ガラス(フロント部分) |
CPUクーラー対応(最大) | – |
ビデオカード対応(最大) | ~265mmまで 幅145mm 265~305mmまで幅128mm GPUの厚み:2.5スロットまで |
ドライブベイ | 2.5インチ × 2 |
I/Oパネル | USB Type-C x 1,USB 3.0 x 1, Audio 入出力 |
対応電源(PSU) | 650W SFXゴールド電源搭載 |
保証期間 | 3年(ケース本体/簡易水冷/ライザーカード) 10年(電源) |
メーカー公式サイト 「NZXT H1」
NZXT H1の特長
ちょっと変わった煙突型のように高さ(約387.7mm)がありながら、横幅187mm・奥行187.6mmと正方形に近い形が特長のNZXT製「H1」。
正確に言うとお洒落というよりは、シックなデザインで飽きがこないと言えます。
140mmの簡易水冷やライザーカード、650WゴールドSFX電源(フルプラグイン)が最初から付属していて、その取り回しなども考えられた内部設計となっているので、PCパーツの組み込みやすさは特筆すべき点です。
さらには、縦方向に最大305mmのグラフィックボードも組み込めるようになっているので、相当考えられた内部設計です。
フロント部分が強化ガラスになっていて、それい以外はメッシュ構造のパネルになっているので、エアフロー自体もしっかり考えられています。
販売価格が一瞬高く感じてしまいますが、後から140mm簡易水冷・650Wゴールド電源を購入しなくてもいいと考えると、そこまで高いとも言えないのでは。
製品保証期間も長く、PCケース・簡易水冷・ライザーカードは3年、SFX電源は10年となっているので安心です。
おすすめ+α:Thermaltake Core V1
Thermaltake Core V1のスペック
製品型番 | CA-1B8-00S1WN-00 |
対応マザーボード | Mini-ITX専用 |
サイズ | 高さ276mm x 幅260mm x 奥行316mm |
容積 | 約22.6L |
標準搭載ファン | 200mm × 1(フロント) |
ケースファン対応 | 120mm × 1 or 140mm × 1 or 200mm × 1(フロント) 80mm × 2(リア) |
水冷ラジエーター対応 | 120mm/140mm(フロント) |
サイドパネル | 一部アクリルパネル |
CPUクーラー対応(最大) | 高さ140mmまで |
ビデオカード対応(最大) | 255mmまで(シャーシ内) 285mmまで(シャーシ外までの場合) GPUの厚み:2.5スロットまで |
ドライブベイ | 3.5インチ × 2 / 2.5インチ × 2 または 2.5インチ × 4 |
I/Oパネル | USB 3.0 x 2, Audio 入出力 |
対応電源(PSU) | ATX電源(200mmまで) |
保証期間 | – |
メーカー公式サイト 「Thermaltake Core V1」
Thermaltake Core V1の特長
今まで紹介してきたPCケースよりも少々サイズ的には大きい(容積約22.6L)ですが、その分メンテナンス性に優れているのがThermaltake製「Core V1」。
フロント部分には初めから200mmと大口径のファンが搭載されていて、追加でリア部分に80mmファンを2基追加出来るようになっています。
ATX電源を搭載可能となっていて、140mmまでの簡易水冷(フロンファンを外す必要あり)や最大285mmのグラフィックボードも搭載可能となっています。
さらに、3.5インチのHDDを2基、2.5インチのHDDやSSDを2基の合計4基搭載出来るのは、今回紹介してきたPCケースの中では最多。
メッシュタイプのサイドパネルや透明な窓が付いたトップパネルの位置は、どこでも入れ替え可能となっているので、組み合わせ方次第では面白い使い方も出来そうです。
実際にThermaltake製「Core V1」のレビュー記事があるので、詳しく知りたい方は参考にして下さい。
まとめ:初めて自作PCを組む方には少々難易度が高いが満足度も高い
Mini-ITXマザーボード対応の小型でお洒落な自作PCケースを今回紹介しましたが、コンパクトになる分だけPCパーツ選びにも制限が出てくることもあります。
また、PCパーツを組み込むさいにも手間がかかったり、ケーブルマネジメントが複雑になってきたりと、初めて自作PCを組み初心者の方には難易度が高い部分もあります。
しかし、一度組み立ててしまえば小型でお洒落なPCケースなので、デスク上でもその存在に満足するのでは。
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最終更新日:2023/12/14
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