PCパーツメーカーのASUSから発売されている、PCゲーム向けマザーボードでMini-ITXフォームファクターの「ROG STRIX B250I GAMING」。Mini-ITXフォームファクターということで、小型PCでケーム用PCを組むことが出来ます。
小さいマザーボードですがWi-Fi/Bluetooth4.1も搭載しており、さらに、M.2接続用ソケットも2基あります。拡張性という面では、Mini-ITXフォームファクターという事もあり難しいですが、それ以上に色々な機能が詰め込まれた自作PC用のマザーボードです。
そんな、「ASUS ROG STRIX B250I GAMING」自作PC用Mini-ITXマザーボードのレビューです。
ASUS ROG STRIX B250I GAMINGマザーボード
現時点で、中古品を購入するしか入手手段が無くなってしまいました。
次モデルの参考程度にして下さい。
LGA1151 socket for 8th Gen Intel Core Processor
スロット数2(最大32GB) DDR4 2666/2400/2133 MHz Non-ECC, Un-buffered Memory
スペック
製品名 | ROG STRIX B250I GAMING |
メーカー公式サイト | https://www.asus.com/jp/Motherboards/ROG-STRIX-B250I-GAMING/ |
チップセット | Intel B250 |
ソケット | Intel Socket 1151 |
対応CPU | 7・6世代 Generation Core™ i7/i5/i3/Pentium/Celeron |
対応メモリ | DDR4 2400/2133MHz(PC4-19200/17000)ECC and Non-ECC, Un-buffered × 2スロット 最大32GB |
グラフィック機能 | Intel HD Graphics HDMI1.4bx1、DisplayPort1.2×1 HDMI 最大解像度 4096×2160 @24Hz DisplayPort 最大解像度 4096x2304 @60Hz |
拡張スロット | PCIe 3.0/2.0 x1 (x16 mode) 1スロット |
ストレージ機能 | M.2 Socket3(keyM)2242/2260/2280 SATA&PCIE 両対応 1スロット M.2 Socket3(keyM)2242/2260/2280 PCIE3.0x4 1スロット(マザーボード裏面) SATA 6Gb/s 4ポート |
LAN機能 | Intel I219-V Gigabit LAN 1ポート |
無線機能 | Wi-Fi IEEE802.11ac/n/a/g/b 外付けアンテナ付属 |
Bluetooth機能 | Bluetooth 4.1 ※Windows8.1/7では、Bluetooth4.0で動作 |
オーディオ機能 | ROG SupremeFX 8-Channel High Definition Audio CODEC S1220A |
USB機能 | リアパネル側 USB3.1(Gen1)×4、USB2.0×2 マザーボード上 USB3.1(Gen1)×2 |
ROGシリーズ独自搭載機能 | ROG RAMCacheⅡ ROG CPU-Z ROG CloneDrive ROG Aura Overwolf GameFirst Ⅳ |
独自搭載機能 | Gamer’s Guardian ASUS EPU AURA ASUS Exclusive Features ASUS Quiet Thermal Solution ASUS EZ DIY ASUS Q-Design |
パッケージケース・付属品
ASU 「ROG STRIX B250I GAMING」マザーボードのケースです。マザーボード自体が、Mini-ITXサイズなのでATXやmicroATXのマザーボードのパッケージケースと比べてもだいぶ小さいです。
ただし、付属品などの関係でしょうが他のマザーボード規格サイズのパッケージケースより厚みはあります。
パッケージは2段になっており、上段には「ROG STRIX B250I GAMING」マザーボード本体。
下段には、付属品のドライバーDVDや外付けWi-Fi/Bluetoothアンテナ、SerialATAケーブル2本、バックパネル、M.2SSD固定ネジ2セット、日本語マニュアル、STRIXのシールなど。
ROG STRIX B250I GAMINGマザーボード本体
Mini-ITX規格サイズが170mm×170mmのサイズなので、かなり小さいマザーボード本体です。拡張スロットは1つで、メモリスロットは2つとなっています。
ただし、この「ROG STRIX B250I GAMING」には、M.2 SSDソケットが2つあるのが特長です。また、最初からWi-Fi IEEE802.11ac/n/a/g/bが使えて、Bluetoothe4.1も内蔵されている点も特徴です。
バックパネルの質
何気にバックパネルの質がいいです。クッション材が取り付けてあります。通常マザーボードに付属しているバックパネルは、このクッション材が無くパネルのみな状態の物が多いです。
M.2 ソケットの場所
1つは、PCH チップの冷却用とM.2SSD用のヒートシンクが一体になった、Double-decker heatsink部分に取り付けます。
もう1つのM.2SSDソケットは、マザーボード裏面にあります。
裏面のM.2部分にM.2 SSDを取り付ける場合は、冷却方法などの工夫が必要になってきそうです。
Double-decker heatsink部分へM.2 SSDの取り付け
「ROG STRIX B250I GAMING」の目玉機能の一つである、Double-decker heatsinkにあるM.2 SSDを取り付けてみます。
Double-decker heatsinkのヒートシンクを取り外すと、ヒートシンク裏面には熱伝導シートが貼り付けてあります。この部分と、M.2 SSDのチップ部分を接触させてヒートシンクに熱を伝えて冷却させる構造のようです。
ただし、この最初から貼り付けてある熱伝導シートの幅が小さいです。M.2 SSDの長さは、30mm、42mm、60mm、80mmなどがあり、今現在、M.2 SSD市場で一番売れているサイズは、M.2 Type 2280で長さ80mmのタイプです。
この初期状態の熱伝導シートをそのままM.2 SSD Type2280に付けると、若干長さが足らないです。
チップのコントローラー部分は完全に熱伝導シートの覆われますが、記憶モジュールの一部分は熱伝導シートに覆われていない状態なので、ヒートシンクと接触している状態では無いです。
ただし、M.2 SSDの製品によってはチップ部分に貼ってあるメーカーの製品シールが放熱の役目を兼ねている物もあるので、そこは見極めが必要です。
今回は、Samsung SSD 250GB 960 EVO M.2 Type2280を取り付けてみます。
M.2のSSDを取り付ける前に該当するサイズのM.2ネジ受けをマザーボード上に取り付けておく事を忘れないように。マニュアルにしっかりと書いてありますが、自分は最初忘れていました。
あとは、Double-decker heatsinkを取り付けてネジ止めしてM.2 SSDの接続完了です。かなり簡単ですが、M.2の発熱をどれだけ放熱してくれるかだけが心配です。
Double-decker heatsinkの冷却性能
Double-decker heatsinkの冷却性能を測るために、CrystalDiskMarkでM.2 SSDに負荷を掛けてみました。
最終処理時に、CrystalDiskinfoでM.2 SSDの温度を見てみたら44℃でした。
マザーボードを設置するPCケースなどの冷却性にも影響を受けると思いますが、PCケースフロントからの冷却ファンのエアーだけの冷却です。
CrystalDiskMarkが処理を終了してから1分後位のM.2 SSDの温度は35℃を表示しています。
1分程度で一気に9℃程、M.2 SSDの温度が低下しました。
拡張スロットの強化部分
「ROG STRIX B250I GAMING」は、ゲーマー向けのマザーボードになっているのでグラフィックボードを通常の使用よりも頻繁に取り換える前提として、スロット部分に金属が使用されて耐久性が強化されています。
グラフィックボードの抜き差し時の負荷、グラフィックボード本体そのものの重量による負荷を考えてあります。
Q-LEDでセルフチェック異常時の告知
本来なら、マザーボードが上手く正常起動しない時にはオンボード用のスピーカーを付けてビープ音でCPUやメモリ、VGAなどの異常を発見しないといけません。
マザーボード上のスピーカー端子に接続します。
そのビープ音で異常状態のチェックが、「ROG STRIX B250I GAMING」のメモリソケット側にあるLEDランプの点灯で確認が出来ます。
電源ONで各色が点灯していき、異常が無ければ全てのLEDランプが消灯します。
- 赤色LED = CPU
- 黄色LED = メモリ
- 白色LED = グラフィックボード
- 黄緑色LED = Bootデバイス
の順にチェック(LEDが点灯後問題無ければ消灯)していきます。
AURAでマザーボードのLEDが発光
「ROG STRIX B250I GAMING」には、イルミネーション機能のAURAが搭載されています。LEDが様々なパターンで発光してPCケース内を彩ってくれます。
今までの様々なパターンでLEDの点灯のさせかたを変える事が出来るのですが、最初はこの機能はいらないと思っていましたが、実際に点灯させてみるとLED単色で光っているわけでは無いのでなかなか面白いです。
AURAの設定によってLEDの発光パターンを変える事が出来ますが、自分は音楽に合わせて様々な色に変わるタイプが好みでした。
また、最初AURAで設定しないとパソコンをシャットダウンしても、マザーボードのイルミネーションが点灯したままだったので、AURAで消灯状態になるように設定を変えました。
橙色に光っているのは、マザーボード上の通電ランプです。ちょっとこのLEDイルミネーション機能にはまって、PCケース内をLEDテープで装飾したくなってきそうです。するには下記記事が参考になります。
もちろん、「ROG STRIX B250I GAMING」のマザーボード上にはRGBヘッダーピンが付いており、RGB延長ケーブルも付属しています。
まとめ
LGA1151 socket for 8th Gen Intel Core Processor
スロット数2(最大32GB) DDR4 2666/2400/2133 MHz Non-ECC, Un-buffered Memory
第7世代/第6世代のGeneration Core™ i7/i5/i3/Pentium/Celeron CPUに対応したソケットLGA1151でチップセットIntel B250を搭載したMini-ITXフォームファクターの「ASUS ROG STRIX B250I GAMING」。
PCゲームや動画編集用のWindowsパソコンなどを小型PCケースで自作することが出来るマザーボードです。M.2ソケットを2つ搭載してり、また、Wi-Fi・Bluetoothも搭載されています。
拡張性はグラフィックボードを1つ装着する事しか出来ませんが、Mini-ITXマザーボードに色々な機能を詰め込まれ、さらに実売価格15,000円前後(2017年10月時点)で入手出来るコスパにも優れた高機能の非常に面白いMini-ITXマザーボードです。
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