最近では、パソコンのOSやプログラムの起動ドライブとしてSSDを搭載したパソコンも多く販売されたりしていますが、まだ、記憶容量当りの単価では高価なのが現状です。
そこで、OSやプログラム起動用ドライブはSSD、データ保存用ドライブはHDD(ハードディスク)という構成も良く見かけます。
HDD(ハードディスク)の容量も非常に大容量になり、最近では3TBや4TBの大容量のHDD価格も値下がりし、容量単位の価格で考えたコストパフォーマンスが非常に良くなってきました。
そこで、最近(2018年1月時)でも非常にコストパフォーマンスに優れた、Seagate製BarraCuda 3.5インチ4TBのHDD ST4000DM004を購入したので、早速データ保存用ドライブとしてパソコンに取り付けたのでそのレビューです。
Seagate製 BarraCuda 3.5インチ4TB HDD ST4000DM004のレビュー
仕様・詳細
モデル番号 | ST4000DM004 |
容量 | 4000GB(4TB) |
サイズ | 3.5インチ |
プラッタ数 | 2(1枚2TB) |
回転数 | 5,400回転 |
キャッシュ | 256MB |
インターフェイス | SATA 6Gb/秒 |
最大連続転送速度 | 190MB/秒 |
標準動作モード時の消費電力 | 3.7W |
アイドル時の平均消費電力 | 2.5W |
スタンバイ/スリープモード時の消費電力 | 0.25/0.25W |
ロード/アンロード・サイクル | 300,000 |
通電時間 | 2400 |
作業負荷率制限 | 55TB/年 |
動作温度 | 0~60℃ |
本体サイズ | 101.85mm×146.99mm×20.2mm |
本体重量 | 490g |
製品保証期間 | 2年 |
発売日 | 2017年7月 |
平均価格/容量 | 2.81円/GB(2018年1月時 平均11,270円) 2.49円/GB(2018年8月時 平均9,970円) 1.95円/GB(2019年10月時 平均7,800円) 2.00円/GB(2021年12月時 平均8,000円) |
Seagate公式サイト 「Seagate BarraCuda HDD」
特長
3.5インチHDDで4TBの容量ながら、1プラッタ2TBの高密度ディスクを2枚実装。
2プラッタなので、通常のHDDよりもプラッタ数が少なく、そのおかげでHDDの厚みも通常サイズのHDDが約26mmなのに対して、約20mmと6mm薄くなっており、そのため、本体重量も490gと軽くなっています。
また、プラッタ枚数が少なく回転数が5,400回転となっているため、発熱量も抑えられて消費電力も動作時平均3.7W・アイドル時2.7Wと3.5インチサイズのHDDながら低消費電力となっています。
転送最大速度も190MB/秒でキャッシュも256MBとなっているので、レスポンス良くデータを読み書き出来ます。
パッケージ
パッケージは、かなりシンプルな作りです。パーッケージ内にエアークッションに包まれた、ST4000DM004本体が入っているだけです。
通常、3.5インチサイズのHDDだと大体重量が、600g程度ですがこのST4000DM004は490gと軽く、手に持ってみても「軽い」のがハッキリ分かります。また、厚みも通常サイズよりも6mm薄いので、見た目からも「ウスッ!」って感じる程です。
パソコンに取り付け
パソコンケース次第で、HDDの取り付け位置などが変わるので同じような取り付け方にはなりませんが、自分はSATAケーブルと電源ケーブル接続部分が上を向くような形で取り付けました。
ちなみに、HDDは動作時にしっかり固定されていたら、取り付け方向によって差が出るような事は無い作りになっています。
ST4000DM004のベンチマーク結果
購入当時のベンチマーク結果
パソコンにST4000DM004を取り付けた後、UEFI BIOS上に認識されているのを確認して、Windows10上でこのST4000DM004をフォーマットして、さらにパーティションをDドライブ2TB・Eドライブ2TBとして区切りました。
その後、40GB程のデータをDドライブに書込み、その後CrystalDiskMarkでST4000DM004のベンチマークを測定してみました。
シーケンシャル読み込み189.4MB/秒、書き込み174.3MB/秒という結果でした。さすがに、SSDの転送速度と比べると見劣りしてしまいますが、データ保存用のドライブとして使用する分には、まったく問題が無いレベルです。
ちなみに、ベンチマークをした後にCrystalDiskinfoでST4000DM004の発熱具合を確認してみました。
室温が低い時期でもあるので、参考値にしかなりませんが24℃の表示となっていました。
逆に、SSDの方は31℃を表示しているので、通常レベルの使用において発熱具合に問題は無さそうです。
このST4000DM004は、プラッタ数が少ないため稼働部品が少なくなり、通常のHDDより発熱量も少なくなった事が想像できます。
購入2年使用後のベンチマーク結果
ST4000DM004の全体容量、約70%を使用している状態でのベンチマーク結果等です。
HDDのベンチマーク測定ソフトの測定方法が変更になっているので、単純比較は出来ませんがこのような結果になっています。
既に5319時間使用している状態ですが、エラー等も発生していないので、まだまだ問題無くデータ保存用のHDDとして使用出来そうです。
まとめ:データ保存用としてコスパが高い3.5インチHDD
大容量のデータ保存用HDDとして使用するなら、非常にコストパフォーマンスが高いSeagate製BarraCuda 3.5インチ4TBの内蔵用HDD ST4000DM004。
1GB当りの単価が2.81円(2018年1月時平均価格11,270円)2.49円/GB(2018年8月時 平均9,970円)1.95円/GB(2019年10月時 平均価格7,800円)2.00円/GB(2021年12月時 平均価格8,000円)と、安定してコスパが高いHDDとなっています。
プラッタ数が2枚となっているので発熱量も抑えられており、また、その分消費電力も低くなっており、回転数も5,400回転と低回転になっているので故障発生率も下がっているでしょう。
転送速度もHDDとしては問題無いレベルなので、データ保存用のHDDとしては現時点では非常にコストパフォーマンスが高いオススメなHDDです。
関連記事 「Seagate IronWolf 3.5インチHDD(CMR方式)8TBのベンチマーク結果と製品レビュー!」
最終更新日:2023/06/16
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